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食品流通/知恵絞る中部の食品メーカーや卸各社/買い上げ点数や客単価増へ/季節商品で購入意欲刺激

物価高で消費が鈍る中、中部地方の食品メーカーや卸各社は、買い上げ点数や客単価の増加に知恵を絞っている。季節商品や、レトロブームを受けて駄菓子などを充実させ、購入意欲を刺激する。また、菜食主義への対応や業務効率化への取り組みも加速させる。

種清は、ついで買いしたくなる商品を提案
種清は、ついで買いしたくなる商品を提案

■ついで買い

菓子卸の種清(本社名古屋市西区)は7月、名古屋市内で「秋季見本展示会」を開き、菓子メーカーなど約200社が出展した。「plus+on(プラスオン)」をテーマに、もう1品買いたくなる売り場作りを提案。秋冬に人気のイモ、クリを使用した商品や、手軽に食物繊維を摂取できるめかぶなどのおつまみ、レトロブームを受けて駄菓子も展示した。

広瀬弘幸社長は「原料やエネルギー高騰で、菓子の値上げが続く。一方、訪日客やイベントは増加し、消費が加速していく。買い上げ点数や客単価の増加施策がテーマだ」と話した。

スジャータめいらくの「きくのIFCコーヒー」
スジャータめいらくの「きくのIFCコーヒー」

スジャータめいらく(本社名古屋市天白区)は、低温管理で香り高いコーヒーが楽しめる「きくのIFCコーヒー」のドリップバッグを拡販している。高温のコーヒー豆を液体窒素で冷却することで香りの散逸を防いでおり、お湯を注ぐと香りが広がる。

「ドリップバッグスペシャルブレンド5」は、5袋・計40グラム入りで標準価格は税別180円。ほかにも「ロイヤルブレンド」「ブラジル」「エチオピアモカ」「コロンビアスプレモ」などの種類がある。スペシャルブレンドとロイヤルブレンドはそれぞれ10袋・計80グラム入り(いずれも標準価格税別350円)も展開している。

カゴメが提供している植物由来のカレー
カゴメが提供している植物由来のカレー

■多様な食を尊重

カゴメ(本社名古屋市中区)は、植物由来の「プラントベース」シリーズのカレーを販売している。「大豆ミートのキーマカレー」や「3種豆のベジタブルカレー」など5種類があり、内容量は160~180グラム、店頭想定価格は税込み320~430円前後。

植物性油脂は動物性油脂に比べて融点が低く、カレーが固まりにくい。常温でもおいしく食べられる特徴を生かし、備蓄向け食品としてもアピールしている。有事の際でも菜食主義者などが安心して食べられるよう、配慮している。

■効率化に焦点

食品卸のトーカン(本社名古屋市熱田区)は7月に開催した展示会で、食品流通業が取り組むべき課題に着目。ドライバー残業規制の「2024年問題」などに向けてソフトウエア開発企業などを集め、独自の提案コーナーを設けた。

ドライバーの荷待ち時間を減らすため、車両の位置や滞在時間を把握できる専用端末を紹介した企業や、手書きの注文書などをデータ化し、入力の手間を省くシステムを展示した企業があった。

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