全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向け中経企業年鑑データサービス申し込み・ご利用はこちら

特別企画「エネルギーを考える」公開中

新聞購読のお申し込みはこちら

新たなまちづくり/再開発が進む名駅、栄エリア/スーパーターミナル・ナゴヤへ/新都市圏の誕生へ着々

新たなまちづくりの方向性は、生活利便性の向上はもとより、多様な人材の出会い・交流によるイノベーションの創出など、地域経済の好循環に欠かせない。名古屋市内中心部では「世界に冠たるスーパーターミナル・ナゴヤ」の実現に向けて、着実な進展を見せている。

■リニアの開業

スーパーターミナル・ナゴヤ実現の柱は、いうまでもなくリニア中央新幹線の開業だ。最高速度は時速500キロメートル、名古屋~東京間を40分で結ぶ。東海道新幹線のぞみ(1時間40分)の半分以下という移動時間の短縮は、両都市間における人の往来を急拡大させ、名古屋と東京それぞれの経済圏を一体化。リニア経済圏ともいうべき新しい都市圏の誕生を促す。そんな希望あふれる将来像が描かれる中で、名古屋駅周辺ではオフィスビル、複合施設など大小さまざまな再開発計画が進む。都心回帰の流れと相まって、高層マンションの建設も相次ぐ。

中部電力MIRAI TOWER
中部電力MIRAI TOWER

■栄エリア

そのような名駅エリアの勢いを上回るほどに、ここ数年、再開発ラッシュに沸くのが栄エリアだ。戦後復興のシンボルとして1954年に完成した名古屋テレビ塔は、コロナ禍の2020年、全面改装と免振工事を経て、ホテルやカフェなどが入る複合施設「中部電力MIRAITOWER」に生まれ変わった。また、足元に広がる久屋大通公園には、発信性と日常性を併せ持つ商業施設「レイヤードヒサヤオオドオリパーク」が誕生。その開放感あふれる雰囲気は、高層ビルが林立する名駅エリアとは一線を画するもので、栄エリアのど真ん中に新たなにぎわいをもたらしている。

来年春グランドオープン予定の中日ビル
来年春グランドオープン予定の中日ビル
超高層複合ビルが予定されている錦三丁目25番街区
超高層複合ビルが予定されている錦三丁目25番街区

■大規模再開発

中日ビルのはす向かい、「栄角地」とも呼ばれる一等地で進行中の「錦三丁目25番街区計画(仮称)」も栄エリアの勢いを感じさせる大規模再開発だ。地上41階、地下4階の超高層複合商業ビルで、米ヒルトンの最高級ホテル「コンラッド」、オフィス、シネコン、商業施設の4用途が集積。国内外の文化・交流価値創造拠点として2026年夏頃に開業する予定。これまで栄エリアは若者の街としてにぎわってきたが、今後は大人、外国人にも支持される街として、新たな魅力を増しそうだ。

名古屋市の都市景観重要建築物に指定されている「三井住友銀行名古屋支店」を含む一角でも再開発が始まろうとしている。築90年近くの歴史的建造物である同支店建物を保存・活用しつつ、新たな高層ビルの建設を計画。25年度着工、28年度完成を予定している。

これらエリアごとの再開発にとどまらず、周辺エリアとの〓(繫)がりや回遊性を向上するために、歩行者空間の整備、高速道路のアクセス強化など、スーパーターミナル・ナゴヤ実現に向けた話題は尽きない。

ご意見・ニュース提供
新聞広告出稿
土曜日紙面サンプル閲覧
アラジンオフィス
防犯カメラ買うなら塚本無線

会社概要メニュー

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ