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記者の目 蒲郡信金の新理事長に岡本聡哉氏 13年ぶり交代、「新たな一歩」託す

13年ぶりに理事長が交代する蒲郡信用金庫の本店
13年ぶりに理事長が交代する蒲郡信用金庫の本店
 蒲郡信用金庫の新理事長に岡本聡哉(としちか)氏が就任することが明らかになった。57歳での理事長就任は、今回会長に就く竹田知史(ともひと)氏が理事長に就任した年齢と同じだ。一回り上の会長の後押しを得ながら若手ならではの決断力や実行力をいかに発揮できるか。注目を集めそうだ。

 竹田氏が理事長に就任したのは今から13年前の2011年。「理事本店営業部長から突然の理事長就任。最初は戸惑った」と竹田氏は振り返る。当時の会長から助言を得ながら不安を静かに抑え着実な歩みを始めた。

 2年後の13年に預金量1兆円、貸出金5千億円を達成し、晴れて「1兆円クラブ」の仲間入りに。15年に念願の新本店を新築し、地元からの信頼感が高まると同時に東三河の信金の雄としての立場を揺るぎないものにした。

 そして23年には創立75周年を迎え、4月に記念式典を開催した。竹田氏は「地域住民の支援、先輩職員の尽力に感謝します。今後も愛郷の心と堅実経営を徹底し、地域に密着しながら新たな一歩を踏み出していきたい」とあいさつした。実はこの式典に前後し、岡本氏が理事から常務理事に昇格している。「新たな一歩」を心の中で託したのかもしれない。

 ただ岡本氏にとって新たな一歩は易しくはない。貸出先開拓においてはライバル信金、さらに地銀も巻き込んで競争は激しさを増している。日銀が金利水準を引き上げれば取引先企業にとって逆風になりかねない。地域密着経営の信金としていかに地元企業を支援できるかは、古くて新しい命題といえる。

 当面は一回り上で会長に就く竹田氏の後押しが得られるだろうし、竹田氏も自身の経験から惜しみなく後押しする考えのようだ。問題はその後。若手理事長としていかに東三河の雄を引っ張るか。竹田氏のように決断力や実行力を持って着実に歩めるかが勝負どころだろう。

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