名古屋ホテル稼働率、1年11カ月ぶり前年割れ
稼働率が89・4%と最も高かった名古屋JRゲートタワーホテルは、10人前後の訪日団体が下支えした。宿泊客の4割以上を中国、韓国、香港、台湾などからの客が占めた。客室単価はコロナ禍前の19年を超えた。
83・1%だった名古屋マリオットアソシアホテルは、海外からの企業視察などを含むインセンティブツアーが多かった。訪日客比率は約4割で、米国、中国、韓国、台湾などが中心だった。
三井ガーデンホテル名古屋プレミアも、香港、韓国、台湾、中国などからの訪日客比率が約4割にのぼった。もっとも、19年は訪日客比率が5割を超えており、「その半分以上が中国客だった。今年とはバランスが異なる」(戸田真人総支配人)という。
名古屋東急ホテルも韓国、タイ、台湾などのツアーや、国内の宴席など「団体利用が増えてきた」(担当者)と実感する。訪日客比率は3割近くを占めた。ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋の訪日客比率も3割近くにのぼった。
11月は「紅葉を目的とした訪日団体の利用がある」(名鉄グランドホテルの担当者)ほか、当地区でコンサートも数多く開催される。ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋の矢澤宏幸セールス&マーケティング部長は「年内は企業団体、訪日客、国内個人客とも需要が見込める。OTA(オンライン旅行代理店)でのPRを軸に取り込んでいく」と話している。
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